
取材=今 雄飛


写真=小野口健太 取材=今 雄飛
SUUNTOAMBIT3
使いたい機能が進化
「年を追うごとに正しい方向に進化してきている」。2007年からスントを使い始めたトライアスリート山本淳一は語る。初めてのGPSモデルである初代のAMBITが登場してからは、より簡単に正確なランニングペースを把握することや、PC上で通ったルートの記録・閲覧などができるようになり、新しいトレーニングの質、方法をスントは切り開いてきた。今回、登場したのは3世代目のAMBIT3。本当にアスリートに有益な進化を遂げたモデルとなっている。
「相変わらずモチベーションを上げてくれる存在ですね。大きな変化としては、Bluetooth®Smartに対応できるようになったこと。これによってiPhoneとペアリングができ、さらにスント本社が開発した無料のアプリ「ムーブスカウント」をダウンロードすることで、スマホ上でいろいろなことができます。

たとえばマップやスピード、走行距離などを、スマホに表示もできます。レースでは使わないかもしれないですが、ロングライド中に地図を見ながら移動できて便利ですね。また記録したデータはすぐにAMBIT3から転送されるので、現地に居ながらにしてトレーニング結果の確認も可能です。これまではPCに時計を接続してデータを転送する必要があったので、格段の進歩ですよ!」
さらにムーブスカウントは、その日に集めたデータを約70秒ほどの動画に変換。この「SUUNTO MOVIE」は、地図上で移動軌跡をなぞるだけではなく、その起伏や時間、天候などもアニメーションで表現。自分のスポーツ体験をドラマ化し、追体験することが可能だ。
アンドロイド版、2015年3月に待望のリリース:iPhoneやiPad対応のiOS版が先行してリリースされているが、アンドロイド版が2015年3月に無料配信されることが決定。最新OSとなるAndroid 5.0 Lollipopに対応するアプリケーションとして登場することとになり、より多くのアスリートが「Movescount App」のあるトレーニングライフを実現できるようになる。
SUUNTO MOVIE

トレーニング、レースの一切を1本のショートムービーに
ワイヤレス接続が可能となったことで、スマートフォンをコントローラー代わりに時計本体の設定も変更できる。また収集したデータは、スントムービーとして3Dマップにアニメーションで可視化される。「トライアスロンのレースに出たら、スイム、バイク、ラン、それぞれの軌跡がマップ上にムービーとして表示されます。これまでは数値を記録するのみでしたが、今後は動画も記録されるようになる。かなりカッコいい動画に編集されるので、レースや練習に出かけたくなりますよ(山本さん)」
スイム中の正確なデータを心拍計が記録
一方、心拍ベルトも大きな変化を遂げた。より気持ちよくフィットするように、発信装置部分が500円玉くらいの極小サイズに。 「サイズもそうですが、水中での心拍データが正確に記録できるようになったのも大きいですね。基本的に水は電波を通さないので、これまでオープンウォーターであいまいなデータしか取れませんでした。しかしこの心拍センサーは、電波が通じないところではセンサーそのものにデータを記録し、電波が届くようになってから、改めてデータを転送できるようになったんですよ。これによって、たとえば第1ブイでの心拍数やバトル時での心拍数など、スイムの位置・状況と、心拍数が関連付けられるようになったのです。」 使って楽しいと感じる部分と正確なデータを収集する部分と、ある意味相反するものを融合させた新しいAMBIT。常にトライアスリートのそばにあり、そのやる気を刺激する。昔も今もスントは、情熱的なモチベーターであり続ける。

Bluetooth®Smartに
対応した史上最少の心拍センサー
新発売の「スント スマートベルト」は、スント史上最少のセンサーをもつ心拍ベルト。「前モデルはプラスチック部分が肌に触れる形状だったが、デザイン、肌触り、ともに進化し装着感が格段に良くなっています(山本さん)」。また、センサーも機能アップ。電波が届かない水中では心拍データをセンサー自体に記録し、電波が届く状態になった瞬間にAMBIT3にデータをワイヤレス転送する。またBluetooth®Smartに対応しているため、iPhoneアプリ「MovescountAPP」や、対応デバイスと一緒に使用することも可能だ
iPhoneとのリンクにより
バイクトレーニングをより楽しく
「ペアリングさえしておけば、iPhone本体をトレーニングデータや地図を確認するモニターにできます。また集めたトレーニングのデータは、Bluetooth®Smartを通じて『Move scountAPP』にアップロードされるので、練習終了後、すぐにその日のトレーニング内容が閲覧可能。この手軽さは使ってみたら手放せないですね(山本さん)」

孤独なトレーニングは過去のものSNSとの連動で広がるつながり
何もかも振り切ってトレーニングに集中したいが、なかなかそうもいかないもの。「iPhoneを持つ必要はありますが、電話や、フェイスブック、ラインなどに連絡が入った場合はAMBIT3にその情報が表示されます。着信音が鳴って、練習を中断し、いちいちスマホを取り出して確認する必要がなくなりました。コーチ的な視点からすると、トレーニングに集中してほしいですが、多忙なみなさんには、かなり使える機能ですね(山本さん)」

AMBIT3 SPORT
マルチスポーツのための
軽量&薄型デザイン。
カラフルなカラーラインアップも魅力
ランニング、バイク、スイム、トライアスロンなどで闘うアスリートへ向けたマルチスポーツ向けモデル。カーナビにも採用されている最新のGPSチップを採用し、正確な速度、距離、移動軌跡を計測。新開発の心拍計測ベルトは、水中など電波の届かない場所でも最大27,000拍のメモリが可能なため、トライアスロンだけでなく、オープンウォータースイムなどの競技を行う人にもお勧め。男女問わず選べるカラーバリエーションの豊富さも魅力。
- ●カラー:全4色
- ●重量:84g(サファイア)、80g(ブルー、ブラック、ホワイト)
- ●厚さ:14.4mm(サファイア)、15.5mm(ブルー、ブラック、ホワイト)
- ●防水性:5気圧(50m)
- ●バッテリー駆動時間:時計表示のみで最大15日間、GPSデータ取得頻度60秒毎で最大25時間
AMBIT3 PEAK
GPS&気圧計による正確な標高表示
最大50時間計測可能なバッテリーを装備したマウンテンスポーツ向けモデル
AMBIT3 SPORT同様、最新GPSチップによる正確な計測能力はそのままに、最大50時間連続で計測可能な大容量バッテリーを装備しているため、宿泊を伴う登山や100kmを超えるトレイルランニングレース、あるいはアイアンマンレースなどのロングディスタンススポーツに対応可能なモデル。気圧計を装備しているため天候予測ができるほか、GPS計測データと併用したより正確な標高表示が可能。
- ●カラー:全2色
- ●重量:92g(サファイア)、89g(ブラック)
- ●厚さ:17mm(サファイア)、18mm(ブラック)
- ●防水性:10気圧(100m)
- ●バッテリー駆動時間:時計表示のみで最大30日間、GPSデータ取得頻度60秒毎で最大50時間
関連アクセサリー
マルチスポーツに最適。
最も使いやすい心拍センサー
Bluetooth®Smart対応の業界最小の心拍数センサー。コンパクトで快適なフィット感 水泳やその他のスポーツ中の心拍数を記録しワイヤレスで転送。